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クリエイティブ司書の推し本!押しが強い推し!

  • 執筆者の写真: 小宮山剛
    小宮山剛
  • 2020年8月1日
  • 読了時間: 4分

苦節1年…。


みじかっ!


…短いけれど、長かった。かつて宮銀跡地に我らが椎葉村地域おこし協力隊の居城があった頃、それはそれは貧相な「クリエイティブ司書の棚」が展開されていた。それはスズメの涙…、いやもうちょっと多いか。チワワの涙くらいの量しかない小宮山の私蔵書により構成されていて、ラインナップは限られていた。どれくらいに限られていたかというと、小さな町の駄菓子屋にあるシャンプーの種類くらいのものだった。


…とまではいかないけれど、Katerie(かてりえ)が今のKaterieとなり椎葉村図書館「ぶん文Bun」が立ち上がるまでの間、僕はいくらかの臥薪嘗胆を経験しながら、「クリエイティブ司書の棚」、すなわち「推し」にこだわりつづけてきた。


さぁ、クリエイティブ司書の棚@宮銀跡地を振り返ろう!














…けっこう、やってたんですね(笑)

上の記事を全部読むとマァマァな時間と精神を損なわれると思いますので、ご興味がある人はちゃちゃっと読んでみてくださいね。


さて、ではこれらの意欲的な取り組みはぶん文Bunにおいてどうなったのか!早速ご覧にいれましょう。


…看板は、ぱわぽで作ったほうがいいのでは…?

お分かりいただけるだろうか。立派なイーゼルまでいただいて、ブラックボードになんでも描ける。今この記事を書きながら「ぱわぽで作って貼ればきれいじゃん」などと野暮な、とても恥ずかしいことに思い至ったのだが、ポスカで好きなものをなんでも描けるというのはいいものだ。なんて贅沢なんだろう。コハチローだって描ける。


柱棚一本、36ボックスが「クリエイティブ司書の棚」に!

柱の周りに椎葉村でとれた杉材を施してできた棚!これがぶん文Bunには3箇所あるのですが、そのうちの一本をクリエイティブ司書の棚としました。ひゃっほう!


それでは、開館直後に早速納めさせていただいた「クリエイティブ司書の推し本」をご紹介します。なお、推し本は常に入れ替わり続けますのでご了承ください。なお、画像をクリックすると本の詳細に飛んでいきます。気になったらぶん文Bunに来るもよし、ササっとネット購入するもよし、近くのお気にいりの書店で購入する(推奨)もよしです。これからの図書館は、自ら本を所有していただく喜びも伝えなくてはならないと思うものです…。


アリス・マンロー『ジュリエット』

ノーベル文学賞受賞作家!


谷川健一『日本人の魂のゆくえ』

死生観が気になる1


フォークナー『八月の光』

アメリカ文学の重鎮


山下大知『いちばんよくわかるウィスキーの教室』

表紙がGood。その他にもたくさんウィスキー本あります。


マーク・メリ『今飲むべき最高のクラフトビール100』

酒ばっかりかよ!


『岩合光昭の世界ネコ歩き』

岩合光昭さん、犬の写真集もあったです。


与謝野馨ほか『私の死生観』

死生観が気になる2


馳星周『ゴールデン街コーリング』

直近の直木賞受賞作家さん!


『ずっと読みたい0才から100才の広告コピー』

発想を鍛える?


渡辺英綱『新宿ゴールデン街物語』

酒ばっかりかよ!2


小原玲『もっとシマエナガちゃん』

写真が綺麗な本なのにぼけてしまった。


エラ・フランシス・サンダース『ことばにできない宇宙のふしぎ』

さらっと読めそうだけど深い・・・?


『マルタイ公認 愛しの棒ラーメン:九州発の本格即席めん』

九州人全員必読。


小寺裕『和算って、なあに?』

やたら和算の本があったので…。


太宰治『ヴィヨンの妻』

太宰では『斜陽』をかつて推していましたが、今は断トツでこちら。


『団地のはなし』

装丁も綺麗!


tupera tupera『パンダ銭湯』

tupera tuperaさんの本はぜひ家でもっておくべき!


ショーン・タン『アライバル(Arrival)』

大人向け絵本の真骨頂!


安野モヨコ選『耳瓔珞』

読めば女心が、さらにわからなく…?


桐村里紗『日本人はなぜ臭いと言われるのか』

光文社新書のタイトル巧すぎな件。


梅田悟司『言葉にできるは武器になる』

なぜか父からおすすめしてもらった一冊。


『万年筆とインク入門』

万年筆は大人の証。


石川伸一『「食べること」の進化史』

「3Dフードプリンタ」ってなんですのん?


柴崎友香ほか『小説家の家』

家についての本なのか、「家のような」本なのか。



以上、24冊です。


とりあえず初回の選考基準は「棚で面陳(面=表紙を見せて陳列)できていないけど、これはぜひおすすめしたい…!」という強い思いと欲望に従いました。


こちらの「クリエイティブ司書の棚」改め「クリエイティブ司書の推し本」は、またタイトルが改まることもあるでしょうし、日々本が借りられたり入替ったりすることで流動的に変化を続けます。実はもう、借りられてこの棚に実物がない本もあり…。


その流動性こそが、クリエイティブ司書の推し本の役目なのだろうと思います。本棚で眠りがちな本たちを、一度新鮮な空気と視線にさらし新陳代謝を図ること。そしてまた、各テーマの棚へと送り返すこと。いわば肺臓のような役割を、この柱棚が担っているというわけです…。


またこの棚の様相が大きく変わりましたら、お知らせいたします!

↑最後は、椎葉が舞台になった『しゃぼん玉』で主演を務めた林遣都さんが出演した作品群の棚で〆!ぶん文Bunをあげて遣都さんを推していきたい所存です🐝🐝🐝

(現在はさらに拡大しています)


(小宮山剛)

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