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  • 執筆者の写真小宮山剛

「闘い」という名の読書をあなたに~『人生の旅人たち:エル・クリティコン』を読んで

ずっとずっと前から読んでみたかったバルタサール・グラシアンの『人生の旅人たち:エル・クリティコン』を読了した。それはもう出版当初から着目していたのだけれど、一般的な書籍の相場からは一桁外れた金額(そりゃ、800ページを超えますし)設定のために2021年の今まで読めずにいた。


さてそんな一冊をようやく椎葉村図書館「ぶん文Bun」にて仕入れることに成功した。積年の夢、叶いにけり。


楽しみに楽しみにしていた一冊のレビューを書いたので、例のごとくブクログレビューから転載させていただこうと思う。さっそく、ご覧いただこう。



・・・このレビューを読んであなたが「わたしも『エル・クリティコン』読みた~い♪」となったら相当な重症である。素晴らしい重症である。僕としては歓迎である。


今現在、僕はスペインの大著をようやく肩から降ろし、川端康成の『眠れる美女』を読んでいる。何よりも文章が美しいことに感激し、31年間イギリスで暮らした後の日本人が帰国後すぐに味噌汁を飲んだみたいな気持ちになっている。小説は、美味しい。


2021年の有限な時間でも、できるかぎり多くの書物を読み解いていきたいと思う。その第一歩がこのチャレンジングな一冊であったことがきっと、2月以降の積読消化スピードを倍加させてくれることだろう。


・・・も、もっと。もっと、積読を仕入れなければなるまい!




クリエイティブ司書 小宮山剛

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